●エアコンイノベーターで快適エアコン
 エアコンオイル充填
意外と見過ごされてしまいがちな、エアコンコンプレッサーの内部潤滑と気密性を適切な状態に保ち、カーエアコンの性能を正しく発揮させるために必要なのがエアコンオイル。
今回は自分で簡単に出来るのが売りの「エアコンイノベーター簡単充填フルキット」を使ってみました。
POEオイルとありますが、問い合わせた結果PAGオイルと混合しても問題ないとの返答を頂きました。
コチラの商品は2011年7月のオフ会「エアコン診断会」でも使用させていただきました。そちらもご覧下さい。
 ●エアコンイノベーター簡単充填フルキットとは
新開発POEオイルでハイブリット車や通常エンジンの、R134aエアコンガスを使用したクルマに適合したエアコンオイルだ。エアコンチェッカー・吹き出し口温度計・専用VTVバルブ(充填バルブ)など全てが付属しており、誰でも「簡単・安全・的確」に充填が出来るキットである。
専用バルブでの充填のため、マニーホールドゲージなど必要としないのはD.I.Yにとってはお手軽だと思う。低圧ガスのみのチェックだが、パッケージ裏や取扱説明書に簡単な診断方法も書かれてあり、エアコンの自己診断にも役に立ちそうである。
キット内容
  エアコンチェッカー
吹き出し口温度計
専用VTVバルブ(充填バルブ)
エアコンイノベーターPOEオイル本体
 ●まずは充填できるかのチェック作業
それでは実際に作業を進めてみよう。まずはカーエアコンガスオイルを充填できるか否か、また冷媒ガスが不足していないかといったチェック作業をする。
 チェック作業には付属するエアコンチェッカーと温度計を使う。エアコンチェッカーには「L」「斜線(充填可能)」「H」の3パターンが表記されていて、取扱説明書 によるとLの場合は充填が可能だがガス不足のため点検が必要、斜線の場合は充填可能、Hの場合はガス圧が高いので点検が必要とある。
 このエアコンチェッカーの確認とともに必要になるのが、エアコン吹き出し口の温度確認。吹き出し口の温度は「10度以下」「10〜12度」「12度以上」の3パターン に分かれており、この2つのチェック結果を照らし合わせて充填が可能かどうかを判断する。詳細は以下の表を参照されたい。ちなみに筆者のクルマはゲージは斜線内で、吹き出し口の温度は9度だった。
エアコンチェッカーレベル L 斜線 H
吹き出し口
温度
10度以下 作業可 作業可 作業可
10〜12度 作業可(要点検) 作業可 作業不可(要点検)
12度以上 作業可(要点検) 作業可 作業不可(要点検)
・作業手順
低圧バルブの位置確認
まずはエアコンの低圧バルブの位置を確認。低圧バルブのキャップにはLと記されていてパイプ径が太い方。このクルマ(セレナ)はエンジンヘッドまわりの横にあり、非常に作業がしやすかった。
温度計をセット
エアコン吹き出し口に温度計をセット。エンジンを始動し、エアコンの温度設定を一番低くして風量を最大にし、温度を計測する。
ガス圧チェック
エンジンを止め、エアコンチェッカーを低圧バルブに押し当て、メモリゲージの位置を確認。この時エアコンチェッカーの上部を塞ぐように持たないこと、エアコンチェッカーの上部からメモリゲージが飛び出してくるので気をつけよう。
・診断
吹き出し口温度とメモリゲージの位置を取扱説明書と照らし合わせ、充填できるか判断する。
今までにない簡単なガス圧チェッカーだが今後のエアコンのガス圧チェックツールとして重宝しそうである。単品販売がないのが非常に残念に思えた。また、あくまでR134a仕様車のみ製品ため、R12仕様では低圧バルブの形態が違うため使用することはできない。
 ●実に簡単な充填作業
次に充填作業を行う。充填作業は低圧バルブにエアコンイノベーターを接続して30秒ほど待つだけなので、本当に手間いらず。問題は低圧バルブの位置がどこにあるかという点だが、ほとんどのクルマは低圧バルブキャップに「L」と記されているため、エンジンルームを覗くと大抵は見つけることができるはず。間違っても「H」と記された高圧バルブには触らないようにしよう。
・作業手順
充填準備
まずエンジンを始動し、エアコンの温度設定を一番低くして風量を最大にする。約30秒アイドリングさせてからエンジンを停止させる
充填作業
次にVTVバルブとエアコンイノベーター本体をつなげ、低圧バルブに接続(しっかり差すとカチッと音がする)。再度エンジンを始動して約30秒間待つ。
取り外し
エンジンを停止し、エアコンイノベーターをスライドして取り外し、低圧バルブキャップを閉めて終了
 ●充填後の感想
思ったより簡単に作業ができた。メーカーによれば、「燃費性能の向上」「エンジンのパワーロスを低減」「カーエアコン回路内の防鎮効果」も期待できると言う。充填してすぐに感じたことは、エアコンの風が体感できるくらいに冷たくなり、コンプレッサーの音も心なしか静かになったような気がした。1月ほど経つがパワーロスが低減したかどうかは分からないが(鈍感なのかも?)、エアコン作動時の燃費は確実に良くなっている(5%位向上)。これで今年の夏は快適に安心して過ごすことができそうだ。
当サイトでも販売することになりましたので興味のある方は是非ご購入下さい。
day 2011/07
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