点検方法と知識
 点検方法と知識
エンジン・オイルの点検方法 ブレーキ・オイルの点検方法
LLC(冷却水)の点検方法 タイヤの点検方法
 エンジン・オイルの点検方法
黄色の取ってのようなものが付いた棒がエンジンオイルレベルゲージと呼ばれるもので、引き抜くことでエンジンオイルの点検ができます。
●点検方法
エンジンを止めてから5〜10分くらい放置してエンジンオイルがオイルパンに下がってきたところでレベルゲージを引き抜きます。
最初に抜いたレベルゲージに付着したオイルを一回綺麗な布等で拭き取ったあと再度ゲージを最後まで差し込んで再度引き抜きます。
引き抜いたレベルゲージのオイル付着跡で点検します。
上限に近い方が適正値です。
走行距離と、オイルの減り具合を記録しておくと、正常かオイル漏れ・オイルの異常消費などの判断が付きやすいです。適正交換期間内にLレベルを切ってしまうようなら明らかに異常があると判断できます。
 ブレーキ・オイルの点検方法
ブレーキオイルはエンジンオイルのように燃焼による熱のダメージを受けたり、潤滑を目的にしている物ではなく、作動油としての役割がメインのオイルです。
●点検方法
ブレーキフルードのレベルチェック及び漏れ点検くらいですが、意外と重要な情報が隠されています。
ブレーキフルードの減り具合からブレーキパッドの残り残量の予測を行うのです。
ブレーキパッドは摩擦によって当然減って薄くなってきますが、ピストンはキャリパーに接触し状態で待機するので、ブレーキパッドが薄くなるとキャリパーから突出しているピストンの体積が大きくなります。
この体積分はブレーキフルードによって突出しているため、その分はリザーバータンクから補われるので液面が下がります。ブレーキフルードは減少する事はなく、ピストン突出量によってリザーバータンクの分が「異動」しているだけなのです。
知らない間に誰かに補充されないように注意しましょう。
ブレーキフルードは補充ではなく、定期的な交換をお奨めします。
液面以外の「汚れ具合」でも故障の判断が出来ます。普通に使用しても極端に汚れることはありません。経年による色の変化が多少起こってくる程度です。
明らかに赤茶色はブレーキキャリパーやピストンが錆びてしまったことによるもので、ダストブーツやシールが切れてしまってピストンが固着したり、動きがおかしくなっている可能性があります。
白濁(にごり)の場合は水入りが考えられます。原因はダストブーツ・シールの不良やリザーバータンクの上蓋の不良などが考えられます。
 LLC(冷却水)の点検方法
冷却水の量点検は基本的に冷間時に行います。
冷却水のりザーバータンクは完全に密閉されたものではありません。冷却水がリリースされた時は加圧を受け、温度が下がった時は負圧になるため、圧を抜く穴は空いています。
冷却水が温まっている時間が長い多走行車などでは、自然蒸発による量の低下が見られます。
●点検方法
基本は液面チェックと汚れ具合のチェックです
冷却水はLLCが入っていれば腐食防止性が高いため通常の使用で定期的(2年ごとくらい)に交換していれば過度に汚れることはありません。
赤く錆びた色の状態はラジエターの内部が錆びている可能性があります。内部洗浄をして様子を見るかラジエター交換が必要です。
白濁を伴う汚れ方は注意して下さい。冷却系等にエンジンオイルが混入したことを表し、このような場合はエンジンオイル側にも冷却水が混入している可能性があります。 こうなってしまうと、エンジンをオーバーホールするほか修理方法は無いのですが早めに気が付けばエンジンブローは避けられます。主原因は過走行、過負荷、メンテナンス不良によるエンジンヘッドガスケットのふき抜けです。徐々に進行した場合は気が付きにくいので日常点検が重要です。
 タイヤの点検方法
タイヤは、車重を支えている重要なパーツです。唯一路面と接し、常に負荷がかかっています。 安全な走行をするために、定期的に点検を行ないましょう。
●点検方法
摩耗とスリップサインのチェック。
溝の残りの深さが1.6mmになるとスリップサインが現れます。タイヤの側面の△マークの延長線上で確認できます。
外観の傷及び痛みのチェック。
傷やヒビは自然劣化やぶつけたり擦ったりして起きるものです。傷の深さによっては内部のコードまで達していて危険な場合があります。
ピンチカットと呼ばれる側面に盛り上がったような変形があるものは、内部のコードが切れている状態で大変危険です。また、デントと呼ばれるへこみのような変形は内部構造による物で安全上問題はありません。判断が不安な場合には専門店で観てもらいましょう。
クラック ピンチカット デント
空気圧のチェック
タイヤの空気圧は自然と低下してしまします。月に一度はチェック・充填を行いましょう。空気圧により燃費・乗り心地・ハンドリングなどの改善がみられます。基本はタイヤが冷えている状態で規定量の空気圧にしましょう。
ホイールの変形のチェック
ホイールの傷や変形は偏摩耗のやアンバランスの原因につながります。エア漏れ等も考えられます。ハンドルや車体にブレなどがある場合は専門店にてホイールバランスを取るついでに観てもらいましょう。同時にホイールナットの緩みも忘れずチェックしてください。
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