●足回り
 キャンパーとは
車両を正面から見たとき、タイヤ上部が外側に傾く(逆ハの字)または内側に傾く(ハの字)角度をキャンバー角と言います。外側に傾く事をポジティブキャンバー(+キャンバー)、内側に傾く事をネガティブキャンバー(−キャンバー)と言います。
最近のの新車ではタイヤの接地面を常に活かし切ることを狙ってキャンバーをほとんど付けない事が多いのですが、旋回時には遠心力で車体がロールするのに伴いタイヤの外側から磨耗して行く傾向があります。特にフロントはアンダーステアの解消なども含め、若干のネガティブキャンパーを着けると良いと思います。
また、車高が低いためタイヤがフェンダーに干渉したり、はみ出たタイヤをフェンダー無いに納めるためにネガティブキャンパーを調節する強者もいるようです。
前方からみて
左がポジティブキャンパー
右がネガティブキャンパー
 ●キャンバーの測定
前提として水平な場所に駐車して測定を行います。
フェンダーからおもりを付けた糸を垂らします。この時必ずハブのセンターを通るように垂らさなくてはいけません。
次にホイルの最上部と最下部でホイールと意図の距離を測ります。最上部が仮に10mmで最下部が20mmだとポジティブ、その逆だとネガティブになります。
計測した数値をメモしておくと良いでしょう。
 ●キャンバーの調整
今回キャンバーの調整をしたクルマはトヨタのMR-Sです。このクルマはキャンバー調節は出来ないため、キャンバーボルトで調節します。車種に取り違いはあると思いますのであくまで参考と言うことにしてください。
まず、フロントをジャッキアップし、タイヤを外します。(ジャッキアップの前にホイルのボルトを緩めておくのを忘れずに!)
ショックの下部が2本のキャンバーボルトで留まっているので、上下ともに緩めます。(22mm/23mmのメガネまたはソケットが必要です)上部のボルトを取り替えることでキャンバーを調節します。今回はモンローのマジックキャンパーを使用しましたが、トヨタでは調整用の太さの違うキャンバーボルトが数種類用意されています。細いボルトに帰ることで、その遊びで調節します。マジックキャンパーは偏芯ボルトになっているためボルトを回すことでキャンパーを調節できる仕組みになっています。
また、車外品のラルグスなどは元々取り付け穴が大きいため遊びがあります。その場合は遊びを利用して調整できると思います。
 ●確認
キャンバーボルトをしっかり締めた後(マジックキャンパーの締め付けトルク8kg)、タイヤを装着してジャッキから下ろして、なじませるために少しクルマを動かしてから再度キャンバーの測定をしてください。上下の差が左右同じくらいになっていればOKです。キャンバー量はお好みで!
キャンバーを変えるとステアリングのセンターが出なかったりしますので、後にトーの調整が必要な場合があります。今回は前輪のみの調整でしたが、左に比べ右がポジティブよりでした。走行印象はかなり良くなりましたが、ステアリングセンターはずれてしまいました。気持ちトーアウトのような気がするので近々トー調整をしたいと思っています。
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1:ローダウン
3:簡易トー調整 (準備中)
5:アンダープレース
2:簡易キャンパー調整
4:ロアアームブーツ交換
6:キャリパー塗装
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