エンジン周り
 スロットルバルブの洗浄
スロットルバルブはエアクリナーからの空気流入量の調整をするパーツです。知らず知らずの間にブローバイガスなどによる汚れ等が蓄積され、燃費や出力性能に悪影響を及ぼすため、ある程度走行したクルマには掃除が欠かせないパーツです。今回は分解洗浄ではなく、車両に付けたまま簡単洗浄を試みました。ただし、この部位を掃除すると、エンジン回転数に影響が出ることが多いため、コンピュータをリセットし、再学習させたり、エンジンオイル交換の必要があります。
車両情報
 
TOYOTA MR-S
平成13年
走行約8万km
※シングルスロットル車の洗浄方法です。
 マルチスロットル車には下記の方法はオススメいたしません。
※エアダクトの配管の違いは有りますが、シングルスロットルであれば、他車でもスロットルバルブの洗浄方法は一緒です。
ただし、ターボ車など車種によっては吹き込まずに、拭き取りの洗浄をオススメします。
 スロットルバルブ洗浄手順
スロットル直前の吸気配管を外す
 
1.エアフロセンサーのコネクターを外す。
2.エアダクトのバンドをゆるめエアクリーナーボックス蓋を外します。
3.残りのバンドをゆるめエアダクトを外すとスロットルバルブが見えてきます。
エアフロセンサー
 
エアクリーナーボックスにエアフロも付いてきます。外したついでにエアフロの洗浄もオススメします。
  使用したケミカル剤は、呉工業のエンジンコンディショナーとクリーナーキャブです。どちらか1つでも良いのですが、泡タイプと液体タイプなので用途に合わせて使い分けてみました。
どちらも購入価格は980円
洗浄前と洗浄後
スロットルバルブ洗浄
 
1.スロットルを閉じたままで、スロットル表面にエンジンコンディショナーを軽く全面に吹いて 1〜2分ほど置き、エンジンがかからない程度にセルを1度回した後、キッチンペーパーにキャブクリーナーを吹いて濡らしたもので丁寧に拭き掃除をする。
2.アクセルワイヤーがかかっているプーリーを動かしてスロットルを開き、バタフライと胴の部分を丁寧に拭き掃除をする。バタフライの丸いRの部分に汚れが付着していないようにしておくことがポイントです。
※スロットルのバタフライには力を入れすぎないこと。
3.スロットルを開けて1度だけ2−3秒キャブクリーナーを吹き込み、エンジンがかからない程度にセルを1度回した後、10分待つ
4.エンジンを掛け回転数を上げてから5〜10秒間吹き込みエンジンを止めて10分待つ。
エンジン始動
 
待ち時間にエアダクトなどの配管を元に戻しておくき、エンジンを始動します。掛かりにくい状態ですが、始動したら、回転は3000rpmくらいをキープし徐々に回転数を上げて行ってください。レッドゾーン手前までふかして、排気の煙が薄くなってきたらエンジン停止。
コンピュータをリセットして、1速か2速で引っ張って排気を抜くために必ず走行してください。吸気系とエンジン内の溶剤が全部飛んで、吸気系とエンジン内が乾燥した状態になるように、洗浄の後はかならず走行なければいけません。
注意
 
作業中に真っ白い排気ガスが大量に出ますので、ガレージや換気の悪いところはもちろん、近所迷惑になるような場所は避けましょう。
今回は知り合いのショップ(日光ピレリー)の作業スペースをお借りして行いました。 洗浄後はエンジンオイルにもクリーナーが混入して真っ黒く汚れます。必ずオイル交換をしましょう。
クリーナーの吹きすぎ(時間)に注意してください。多量に吸い込むとエンジンブローの危険があります。
エアフィルターも準備しておくと良いでしょう。(意外と汚れてたりするので…)
 
効果
 
エアフロを洗浄しても、たまに起きていたエアコン作動時の気になるハンチングも無くなり、アイドリングが安定しました。アイドルアップも確実になり発進もスムーズになったうえトルクアップも感じられ快適になりました。燃費向上も期待しつつ様子を見る事にします。
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1:エアフロセンサーの洗浄
4:AACバルブの洗浄
7:オイルキャッチタンクの取付
2:スロットルバルブの洗浄
5:パワステフルードの交換
8:ヘッドカバーガスケット交換
3:LLC(冷却水)の交換
6:エアフィルターの交換
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